回復へのヒント(当事者の会・香川)

 10月15日(土)香川県の高松市にて行われた、「ギャンブル依存症 当事者の会」に参加しました。

 「公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会」の当事者支援部から2名、香川県の依存症専門医療機関および依存症治療拠点機関である三光病院の院長及びスタッフの方、三光病院に入院中や通院中の方、先月から継続の方、自助グループ(GA)に参加している方含め合計17名の開催でした。

 初めに自己紹介をしていただき、皆が過去や現在の状況を話していくことでお互いに共感がうまれました。また、自助グループの言いっぱなし聞きっぱなしのミーティングに近い形で、改めて分かち合いを行いました。「病院や当事者会に繋がって」というテーマで話していただき、自己紹介よりもさらに詳しいお話をしていただくことで自分の事を振り返る時間となりました。

 今回ご参加の中にはギャンブル依存症と他の嗜癖とを複合している方も多く、アルコール、買物、ゲーム、ネットによる投げ銭等の様々なケースの方が来られました。あらためて依存対象の多様化と、地方での医療や自助グループ等支援に繋がる事の難しさを感じました。更に依存症についてと自助グループの説明を行い、回復の為には何が必要かをお話しました。

 三光病院の海野院長からは、自助グループと医療の連携の重要性と課題についてお話いただき、当事者と家族による回復者のモデルケースが身近に居ることの重要性について身の引き締まる思いをしました。その中で一連の当会での活動によって、さらに複数のグループが立ち上がって欲しいと期待をお寄せいただきました。

 次に、「全国ギャンブル依存症 家族の会」の部屋に全員で移動して、当事者支援部の体験談を、家族の方々と一緒に聞いていただきました。

 最後にまた当事者の部屋に戻り、質疑応答も兼ねたフェローシップを1時間以上実施しました。自己紹介の時や病院でも話したことのないことを楽しそうな表情で語っている姿が複数拝見出来ました。やはり同じ境遇だったり安心した空間で正直な話をする事が回復の特効薬の一つであると感じられた時間でした。表情に明るさが加わってくること、自らの体験を堂々と話が出来るようになること、回復へのヒントを僅かでも感じてもらえたと実感しました。

 次回の11月19日もよき会となりますように、引き続き楽しみにしております。有難うごさいました!

当事者支援部 佐伯 村山